昨日、海外に住む友人から数ヶ月ぶりに連絡があった。
東南アジアを拠点に一流作家を目指し、世界各地で活動している友人である。
日本に一時帰国している時は食事にいったり飲みにいったりしているが、
じゃあ明日会おう!って軽い感じで行ける距離でもないので、
普段は何か面白いこと、相談があるときに連絡している程度だった。
久々に相談があるとLINEメッセージがあった。
相談内容を伺うと・・・
騙された。
おカネ持ち逃げされた。
だ・・・・。 一番厄介なヤツ。
しかも、持ち逃げした相手は旧知の仲だと。
額を聞いたら、約3300万円・・。
1000万円を一口として年率15%の配当があると謳い、勧誘していたそうだ。
俗にいう、私設投資信託詐欺のような感じです。
友人は過去に、寝食をともにした過去もあり、信用していたようで
自分の仲間と計3人で1000万円づつ出し合い、出資したようだ。
しかも、その内のお一方は退職金の1000万円・・。 哀れとしか言いようがない。
残りの300万円は仕事を依頼されて受注し納品したにも関わらず、支払いを
いただけていない売掛金ということだった。
約束していた期日になっても配当がなく、アレっ?と思い、連絡をしたら・・・
その時はまだ連絡がついて、ごめん。少し遅れるが、5日後には払うからと返答が
あったようで、素直に待ち・・・
案の定、5日経っても振り込まれていないので
電話をしたら・・・・ 繋がらない。 いや、コールはするが電話に出ない。
流石に不審に感じ、出るまでオニ電したらしい。
遂に、電話に出たと思ったら、電話口で詐欺師が泣いている。
ウソ泣きか本当に泣いているのか定かではないが、こんな形になってスマナイ。
と言っていたようだ。
すかさず友人はスマナイっていうことは、返す気がないということ?
とつっこんだところ、どうにかして返す。と返答
どうにかの方法を教えて! と、これまたすかさず返答
すると、ある有名人の名前を出し、その人と新たにビジネスをする予定になっている。
全く信用できないパターンの返事ですね (笑)
てか、いつから知合いだったのよ?
本当に知り合いだったら詐欺する前に
その有名人とビジネスできてるだろう?
といった具合ですね(-“-)
しかし、この友人はとても寛大な心を有しているので、とりあえずはわかった。
具体的なビジネスモデルをちゃんと説明してくれとだけ言って電話を切ったそうだ。
そしてその後、電話が通じることはなく、現在解約されているとのこと。
痺れをきらし、詐欺師の奥さんが住む実家まで訪問したらしいが留守か居留守か
わからないが、応答なし。 (詐欺師本人は東京都内在住です)
ポストに、3300万円返済してくださいという主旨の手紙だけ投函しておいたところ・・・
フリーアドレスから驚きのメールがあったようだ。
「あの手紙を妻が見たせいで離婚になった。 だから余計に返済が難しくなった。」
八つ当たりもいいところ・・。 自分の悪事を棚の上どころか雲の上まであげて、他人の批判・・。
というか、出資者であり友人の批判。 信じられない。 とんでもない野郎だ。
しかも、、手紙を投函してから1週間程度しか経っていないので、おそらく離婚はしていないと予想できる。
これには、さすがに温厚な友人もキレてしまったらしく、何が何でも問い詰めてやろうと、
再度、実家に伺ったそうだ。
が、、、表札がなくなっている。 郵便を出してみるも転居済み・・
私は友人に一言。
夫婦でグルになってない?
友人→ やっぱりそう思う?
奥さんのことまで悪く言いたくはないが、可能性としては一番高い・・。
でも私には、励ます以外のことは何もしてやれない。
訴訟したところで、返済される可能性は限りなく低い。
やるとすれば、お金は諦めて被害届を提出するぐらいであろうか?
しかし、所在不明に加えて詐欺が立証されるのかもわからない。
友人からしたら、自分が紹介した人物に自身の預貯金を含め、
仲間からも早期退職金などを出資してもらい・・・
顔に泥を塗りたくられて終わりだ。
可哀想でならない。
さすがに昨日は私もトレードを忘れて、友人と3時間ほど話し込んでしまった。
運用なんて人に任せるものではないとつくづく思った。
自分で運用するのが1番安全だとも思った。
少なくとも騙されることはない。
成功も失敗も自己責任だから、諦めもつく。
そこに稼げる技さえあれば、他人に預けるなんてバカバカしくなるぐらいのリターンがある。
本当に色々、痛感する日であった。